退去立ち合い　外国籍の入居者さんの退去後状況　戸建て４号

前記事までの通り外国籍の入居者さんの退去通知があり、まずは退去立ち合いに。

入居者さんと、電話でのやり取りは何度もありますが実際顔を合わすのは初めて。

退去立ち合い
おわりに
次回は

退去立ち合い

入居申込の際にもらっている免許証の顔写真をベースに
どんな人なのかなぁと少し緊張しながら現地へ。
あわせて内装の状況についても緊張。
入居者さんに直してもらうべき箇所があったら、漏れなく、かつ気分を害さず話しをしなければ、とあれこれ考えながら現地へ。

外回り状況

約束の時間に物件現地に行き、カースペースに荷物は無いことを視認。
玄関までのアプローチに目をやると雑草が伸びている状態。
賃貸借契約書に雑草の剪定・メンテナンスは入居者さんが実施としているため、雑草の手入れしてないなぁと少しガッカリ。

そうしたところへ玄関から入居者さんが出てきてご対面。

お会いするのは初めてですね、と挨拶を交わし建物内へ。

住み心地・退去理由聴取

住み心地についてや退去理由について質問。

住み心地はとても良く、子供も気に入っていて本当はまだ住み続けたいとのこと。

近所の方とも良い関係ができていて、そういった意味でも良かったとのこと。

しかし退去することになったのは、やはりご主人のこと。

私は仲介業者さんから、この契約者の奥様の収入でやっていけると聞いていましたが、本人の話しでは主人の収入もないと厳しいとのこと。（奥様の収入は変動する内容で、少ない月は厳しくなってしまうそう）

ご主人がいつ帰ってくるかハッキリしないため引っ越しを決めたとのことでした。

引っ越し先はこの戸建て４号のごく至近のアパートとのことで家賃は戸建て４号より3万円ほど減。
近所と良好な関係ができていることもあり離れたくないとのこと。

引っ越しについてはとても残念な様子で、主人が戻ってきて収入が増えて安定したら、この戸建て４号に戻って来たいとのこと。
とても嬉しくなる気持ちを伝えてもらい感動。

前記事で私が話した、賃料が５千円や１万円下がっても変わらない状況にあることを認識し、今回は引っ越すがいつかまたここに戻ってこれるよう頑張る、とのことでした。

室内状況の確認

ご挨拶や話しを終えた後、まずは一通り現状を確認することを伝えて状況確認。

正直、外国籍の方の使用具合に心配をしていましたが、思いのほかキレイ。

クロスの破れや変色しているような箇所もなく、和室の襖に少し破れがあるといった程度で、キッチンや浴室、トイレなどの水回りを中心としたクリーニングと畳の表替え・襖の張替でいけそうな状況。

良かったと胸を撫でおろし入居者さんのもとへ。
入居者さんに敷金や日割り金などの今後の流れを話し解散。
エントランスや庭の雑草の手入れについては、いずれ戸建て４号に戻ってくるために頑張るという入居者さんの健気な気持ちにほだされ自分で実施することを決意。

良い方で常識もある方でしたので、必ず戻ってきてくださいね、とエールを送り分かれました。

おわりに

大家さんとして、正直、外国籍の入居者さんについては心配事が多く、退去後の物件については、どうなっているやらという先入観が強くありました。

当然、人によって異なるわけですが、正直なところ、そのような先入観がありました。

しかし、結果、心配していた問題はありませんでした。

それは入居中についてもですし、退去後の物件状況についてもです。

外国籍の方だからというような物件の傷みや汚れはありませんでした。

これから外国籍の方もどんどん増えていくと思います。
しかし大家さんの中には外国籍の方は嫌がる大家さんもまだまだ根強くいます。
そのため、外国籍の方に対応できるようになると、間口を広く取れますし、それだけで他の物件と差別化できる部分もあります。
懸念事項や注意事項について事前によく調べる必要がありますが、外国籍の入居者＝NGと安易に間口を狭めるのでなく、自分なりに調べて、自分なりの線引きを持つのが良いのではと考えています。