連日、TVからコロナという言葉を聞かない日はありません。
そんなこのコロナ渦で入退去がありました。
今回は、コロナ渦での戸建て賃貸の実情についてのブログです。
色々な物件がある中で、あくまで1例にはなりますが、
どのようなスペックの戸建て賃貸物件で、
どのような内装レベルの物件で、
コロナ禍での退去後、賃貸募集はどんな状況なのか、
どれくらいの期間空室になり、
どのような入居者さんが入居して、
賃料はどうなったのか、
参考の1つになればと思います。
戸建て3号のスペック
・1994年築(平成6年築)
・4DK
・建物面積81㎡
・駅徒歩11分
戸建て3号の退去前初期の内装についてはこちらのブログで↓↓
退去理由
まずは退去理由です。
コロナ禍での退去連絡。
やはりコロナが影響で退去するのか。
退去連絡、それはいつもの通り突然やってきました。
戸建て3号の賃貸付けをしてくれた賃貸仲介業者さんからの着信。
日頃、物件確認の連絡をくれている支店ではない番号からの着信のため、
着信をもらった時点で嫌な予感。
空室や退去予定の物件はありませんか?と、
ときどき連絡をくれている支店の電話番号でなく、
何もなければ連絡が来ない賃貸仲介業者さんの支店からの連絡は
着信を見ただけでいつも嫌な予感。
電話に出たくないけど仕方なく応電。
もしかしたら只の空室状況の確認の電話かもと、
そうであってくれと願いを込めて平静を装い応電。
「はい、もしもし~、大家さんYuTaです」
「あオーナーさん、いつもお世話になってます~」
「はい、お世話さまです~」
「お電話したのは、退去通知があったためご連絡しました」
(あ~、やっぱり、、、、)
「そうですかぁ。着信みたとき、なんかそんな気がしたんですよね~」
「残念ですが、退去されるとのことで。。。
つきましては退去届を預かりましたので、
お送り致します」
「分かりました。なにか物件に不満があったとか、
退去理由は聞いていらっしゃいますか?
やっぱりコロナが原因ですかねぇ」
「いえ不満はないようです。むしろオーナーさん、
対応がいつも早いので良かったみたいです」
「そうですかぁ」
「ええ。特にご主人は感激されていて
安心感が強かったようですよ。
コロナで収入が減ったからとかそういうことは
言ってませんでしたよ。
今回の退去理由は、娘さんとの同居を決めたからだそうです」
「入居時におっしゃってた件ですね。
この間ご主人と話したときは、
自分としては二世帯で住みたくない、
戸建て3号をとても気に入っていて
ここに住み続けたいと言ってたんですけどねぇ」
(この退去連絡をもらう半年ほど前に、給湯器の関係で
入居者さんご主人から連絡をもらっていました。
その件は追々別記事にブログにします)
「奥さんの意向や娘様の状況に変化があったようなことを
おっしゃっていましたよ」
「分かりました。ありがとうございます。
あとはこちらで対応します。
入居者さんに連絡をとってみます」
終話。
さいごに連絡を取ったときは、これからも宜しくお願いします、と
まだまだ住み続ける空気満々でしたので、
退去連絡は残念の極み。
こちら事としては、このコロナ渦での退去、背筋が涼しくなりました。
気持ちを切り替えて、入居者さんに電話。
賃貸仲介業者さんから退去連絡を受けたことを伝え、
給湯器の件で話したときからすると急な退去に感じるが何か大きな変化があったのでは、
コロナの影響なのか、大丈夫ですか、といったことを
伝えたところ、
ご心配に感謝するとのこと、しかし自分の生活に変化はないこと、
奥さんが娘と孫の面倒をみるため
ほぼ毎日娘のところに通っていたこと、
娘が仕事に復帰できそうになってきたこと、
それらにより奥さんと娘は、娘のお家に同居することを少し前から検討していた、
しかし自分は戸建て3号に住んでいたい、
それが調度良い距離感だった、
しかし、いよいよ娘婿にあらたまって同居の話しを持ち掛けられた、
そして同居を決意した、との内容でした。
奥さんだけ娘家族と同居して
自分は戸建て3号に残る、ということも考えたそうだが、
1人で住むには持て余す。
そんなこんなで退去を決めた、とのことでした。
入居期間はちょうど2年。おそらく更新のタイミングもあり
退去を決めたのではと思います。
娘さんの回復や仕事復帰、娘婿さんとの良好な関係が伺えることから、入居者さんにとっては良い話しであると感じました。
こちらの大家業の側面からすると、
繁忙期過ぎ、かつコロナ渦での退去で、
勘弁してくれという気持ちも正直ありましたが、
良い話しで、引き留める要因もないため、
すっぱり気持ちを換えて、
それは良いお話しですね、娘様回復されて良かったですね、と、退去・解約手続きに進めることにしました。
退去後に実施したこと
解約手続きを進め、退去立ち合いに。
時期・状況としては、賃貸募集の繁忙期過ぎ、かつコロナ渦。
そのため、長期空室になってしまうかとハラをくくりつつ、
自分のやるべきことを速やかにやるのみ、と、
まずは原状回復の算段をして、併せて賃貸募集の依頼。
退去立ち合い直後にリフォーム見積もり箇所を確定&セルフクリーニングの算段。
そして賃貸募集をかけるため賃貸仲介業者さんへ連絡。
物件を内見できる状態に・成約に至る状態に回復させることと
ネットに賃貸募集を早く載せるべく、スピードを意識して実施。
原状回復算段:退去後の物件状況
退去立ち合い日、
室内の程度は思ったよりはキレイで、クロスの破れや、どこか穴が空いているような箇所はなく、全体的には賃貸募集と並行しながら、セルフクリーニングでいけそうな程度。
唯一、業者さんへ依頼するか検討の箇所は、
2階洋室の床のみ。
小傷が複数個所ついており、
見る角度によっては目につくような状態。
自分で塗装をするか、CFなりフローリングなり床材を上張りするか、
戸建て5号で使用した上張りを業者さんに依頼してしまうか要検討。
他の箇所で業者さんに依頼するほどの箇所はなし、といった程度が退去立ち合い時の状況でした。
業者さんへ依頼して修繕するか検討の2階の洋室は、
生活で生じる小キズが複数ついており、みる角度によっては目につくような状況で、
キレイにみえない状態。
再度、以前のように塗装するか、戸建て5号で使用した
フロアタイルを上張りするか思案。
この検討しているフロアタイルは、
キズついたらキズついた1枚のみ張り替えればよいため
長い目で見ると費用がおさまると
リフォーム業者さんに提案されたものでした。
とりあえず、この洋室1部屋をフロアタイル上張りしたらいくらくらいになるのか確認するため見積もりを依頼。
金額次第で、依頼するか自分で何かするか決めることに。
あとはセルフクリーニングの算段をして、賃貸募集依頼へ。
これが再募集に向けた退去立ち合い日に実施・考えた内容でした。
賃貸募集・コロナ禍の客足状況
戸建て3号の物件資料をもって
賃貸仲介業者さんのもとへ。
募集賃料は95,000円に。
(退去前の賃料は93,000円)
あらためて、戸建て3号のスペックは以下。
戸建て3号のスペック
・1994年築(平成6年築)
・4DK
・建物面積81㎡
・駅徒歩11分
賃貸仲介業者4社を1日でまわり、
募集依頼&コロナ禍での状況を聴取。
どこも皆、コロナで客足が激減とのこと。
お客さんが、0ではないが、
良い物件があったら住み替えたいという
引っ越しを必要に迫られていない客層は0。
数少ない、転勤での引っ越し者などで
どこまで入居付けできるかといった状況とのことでした。
・・・・・
あらためてですが、とても厳しい状況であることを痛感。
いつ入居者さんが決まるか、これぞまさに先行き見通しがつかない、
という状況にへこたれました。
とにかく募集間口を増やしておくべきなのではと、
募集依頼する賃貸仲介業者さんをさらに2社追加。
計6社に募集依頼をし、どこかで決まってくれぇ、と賃貸募集をスタートしました。
募集状況
戸建て3号の賃貸募集を開始してから1か月が経過するころ、
賃貸仲介業者さんに状況を聴取。
なお、募集依頼した賃貸仲介業者6社のうち4社が、
以前に募集依頼したことのある業者さんであったため、
前回募集時のデータがあるとのことで、
ネット掲載も数日でほとんどの業者さんが掲載完了。
ネット掲載からそろそろ1か月というところで、状況確認の連絡をしました。
客足についての返答は業者さんによって若干異なりました。
変わらず全く動いていない、というところもありましたが、
あれから1か月近く経ってみて、法人の動きが少し出てきた、という会社もありました。
コロナで異動・出張をストップさせていた企業が、
緊急事態宣言が解除され、1日の感染者も大幅な増加はしなくなってきたところで、
法人・社宅検討顧客が遅ればせ動いてきた、とのことでした。
なんとか決まってくれぇと願い、状況確認を終えました。
(戸建て3号の反響はなし)
この状況確認の翌週くらいまで悶々とした日々を過ごしていました。
賃料を下げてでも入居者さん獲得を優先させた方が良いよな、
しかし客足自体ないんじゃいま下げても意味ないよな、
探している人自体ほぼいないんだし。
でも僅かに探している人で成約するには
賃料を下げて目に留まってもらうしかないよなぁ、
であれば賃料変更はいつするのが良いタイミングなんだ?と、
悶々としながら反響を待っていました。
そうしてあぁでもないこうでもないと考えて、
賃料の変更は、募集から1か月が終わり、2か月目に入るあたりで変更しようかと考えていました。
賃貸仲介業者さんからは、暗に、いまは賃料を変えても成約に繋がらない、
コロナが落ち着くまで、下げてもしょうがない、というようなことを言われたりもしました。
しかしオーナーとしては、何か変化を起こしたい。
そう思い、賃料変更のタイミングをうかがっていました。
と、そうこうして募集から1か月終了が近づいてきたところで
1件の問い合わせが。
反響:問い合わせ・内見
賃貸募集開始から1か月が終わろうとしたころ、
とりあえずここで1度賃料を下げておくべきなのでは、賃貸仲介さんに連絡するかと悩んでいたところ、
1件の問い合わせが。
賃貸仲介業者さんより、資料がほしいとの問い合わせがあったとの連絡が。
そしてまたもう1件。別の仲介業者さんより連絡があり、
こちらは内見希望とのこと。
(たのむぅぅ、なんとか決まってくれぇぇ)
祈るような気持ちで内見結果の連絡待ち。
内見日当日。
しかし待てど暮らせど連絡はなし。
翌日に賃貸仲介さんへ状況確認の連絡。
(これまで、入居申込があれば当日にすぐ連絡が来ることがほとんどだったので、
当日に連絡がない時点で結果は×であることを推察。
今後に活かすために、内見した感想を聞きたいため連絡)
内見の結果については、入居申込はなし。
物件については良い印象だったようだが、
いろいろと探している段階であること、
埼玉・千葉で探していて埼玉にするなら候補に残りそうだが
まだ探している範囲も広く昨日は決まらなかった、とのことでした。
引き続きお願いします!と伝え終話。
良い印象だったといわれるのは悪い気はしませんが、
改善すべきところが分からず動きようがないため何も参考になりません。
収穫なしという結果に終わりました。
次回に続きます。
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